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2005年02月20日

私の失敗(4)--「顕著な社会実績」とやら

北海道大学、岡山大学と立て続けに不合格を食らった私は、最後の頼みの綱に急きょ出願した大阪大学も不合格となり、「ロー浪人」の不遇をかこつこととなった。二年目の受験である2004年、適性試験は幸いにも昨年よりさらに上位につけることに成功した(もっとも、二択までは絞ったものの最後はヤマカンでマークした分が4点分当たったのが大きかった)のであるが、安心感はゼロ、であった。

二年目の受験戦略としては、やはり行きたいという気持ちが強かった北海道大学を第一志望に据えた。そして、北海道大学は、前回は一般選抜と同じ日程だった特別選抜が、一般選抜と別日程で9月に実施されるということになった。

私は、ささやかながら、大学院在学中も含めて数年間の社会経験がある。一方、北海道大学の特別選抜は、法学系以外の大学院修了者と並んで、「顕著な社会実績」を有する者を対象にする枠があった。

(3)で触れた、予備校主催の合同説明会には、北海道大学も参加していたので、私の社会実績で出願が可能であるかを質問した。その結果、「顕著」か否かは、結局のところ、合否判定において実質的な判断をする、ということであり、形式的には大学院入学時において2年以上の実務経験があれば出願は可能である、と確認がとれた。

前回受験した際には、不覚にも、特別選抜の出願資格に該当しているということに思い至らなかったのであるが、せっかく受験資格があるならば、北海道大学の受験機会が二回に増えるということになるから、思い切って出願してみた。

結果、やはり不合格。特別選抜は小論文と面接試験が行われたのであるが、面接の場で、「あなたの社会実績は顕著とはいえないのではないですか?」などといわれてしまい、アウト、である。なお、募集定員20に対して、合格者は16しか出なかった。「顕著」性の判断は、厳格に行っており、私のような自称「顕著な社会実績」は、端からお呼びではなかったようである。何か、騙されたような気分である。