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2005年6月13日

鳥取県湯梨浜町のウラン残土問題(5)

報道によると、鳥取県湯梨浜町に放置されているウラン残土を、アメリカに持っていって
精錬処理するという方針を核燃料サイクル開発機構は固めたようです。

既報のように、核燃機構は裁判で敗訴が確定し、3月11日以降、間接強制の制裁金と
して1日あたり75万円を科されており、制裁金は今日までのところ7125万円という莫大
な額に及んでいます(特殊法人ですのでこれは税金でまかなわれるという次第)。

しかし、アメリカとは驚いた。核燃機構は湯梨浜町から車で1時間もかからない人形峠に
大規模な施設をもっており、そこでは過去にウラン残土を処理した実績もあるので、
どうして人形峠で処理するのではいけないのかというのが率直な疑問。もちろん、岡山
県側は反対しているわけですが、今まで処理した量と比べるとはるかに少ない量の残土
だし、折角施設があるのに使わないというのはなぁ。アメリカでの処理には6億円ほど
かかるというし。

もちろん、余りに遅きに失したとはいえ、撤去するという現実的な方向に動くということ
自体は歓迎すべきなのですが。

(追記)あと、書き忘れていた観点として、廃棄物を外国に押しつけるという考え方は、
公害輸出みたいなやり方でよくない。精錬で発生する廃棄物の行方にも注目しないと
いけないでしょうね。

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