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2005年7月 9日

マルック・スクシ

また憲法のレポート書いています。今回のお題は、拘束的国民投票制の導入の可否という問題で、88年の司法試験の過去問そのものです。

前回と違い、手がかりがあるので楽かなぁ、と思っていたら、レポートの体をなすためにはやはりそれなりの文献調査が必要であることがわかり、また、ドツボにはまっています。

レファレンダムの分類について、フィンランドの研究者であるマルック・スクシという人が纏めているものをある人が論文で紹介していて、そいつを頂きましたが、スクシなんて人はそもそも知らん。この人有名なんでしょうか(なお、ヤフーの検索では1件のみヒット)。

ちなみに、どうでもいいけど大要以下のような分類。

レファレンダム制度は、以下の4つの視点から分類が可能である。

1)事前に規定されているか、いないか
これは、憲法上の規定で事前に規定され、かつ、執行法も含めて、国法秩序の中で確立されているか、いないかという視点。

2)義務的か、任意的か
レファレンダムの実施につき、一定の条件下で自動的に実施されるか、国家機関の提案によって実施されるか、という視点。

3)能動的か受動的か
国民がレファレンダムの開始権限を有するか、有しないかという視点。

4)拘束力を有するか、有しないか
結果に拘束力があるか、ないかという視点。

コメント

Markku Suksiで検索したら結構でてきますよ。Euroepan Public Lawというジャーナルに憲法とかレファレンダムの問題について書いてますね。

Markku Suksi, The advisory referendum in Finland, 5 Eur. Pub. L. 535 (1999).
アブストラクトを見る限り,「民主制国家で用いられてきたレファレンダムの種類の理論」も紹介しているようです。

この雑誌の当該ボリュームがあるのは

関西院大 雑 2-10,11(1)+
神大社会 1-7+
白鴎大分 法図 5-10,11(1-2)+
法大 法 2-7+

だけです。かなりマイナーなのかなぁ。

僕はカタカナで日本語サイト検索して、1件しかかからなかった
のです。日本ではマイナーだと思います。
欧米では有名なのだと思いますが・・・・。

欧米では,この本が引用されていることは多いです。熊嶺さんの大学にもありますよ。もし3年次にペーパーを書かれるなら,いかがですか?

Markku Suksi, Bringing in the People: A Comparison of Constitutional Forms and Practices of the Referendum (1993).

どうも、情報サンクスです。ただ、うちは専門職大学院だから、
ペーパーはないんだよね。ひたすら授業だけ。

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