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2010年9月18日

合格通知書

司法試験委員会から合格通知書が届きました。成績通知書のシールはがきの片面に委員長名で「あなたは,平成22年司法試験(新司法試験)に合格しましたので,通知します。」と記載されていました。ホンマに、間違いなく合格したんやなぁ。


成績ですが、順位的には3ケタ台の中程と、ワタクシにしては望外のよい成績でした。懸案だった刑事系も上位3割ほどと、十分すぎる点数。あと、行政法で当ウェブログでネタにした事件が出題されるという幸運に見舞われた公法系は上位5%以内と、驚くような高い点数でした。改めて、遊びの中でとんでもない大物をひっかけたものだと思います。


思い返せば一昨年、「オールG」的な酷い出来の成績が返ってきたときは方向性を完全に見失って途方にくれていたものです。何しろ山を登っているつもりが実は麓をうろうろしていたことに気付いたようなものですから。そして、1回目の不合格から2回目の受験にかけては、方向性がわからないままにとりあえず答案練習会受けたりしていたのですが、この時のワタクシはあたかも山の中で霧に巻き込まれて迷子になっているようなものでした。
幸いだったのは、この一年目の浪人期に偶然ながらそんなに道を踏み外さずに済んでおり、2回目も不合格だったものの頂上にいくルートがある程度把握できる場所にはたどり着けていたのです。だから、二年目の浪人期(2回目の不合格から3回目の受験にかけて)は、一年目ほどの不安感もなく、把握したルートに取り付くための努力を重ねることができました。さらに、一年目の浪人期までの「単独行」スタイルを改めてゼミに参加することで、あたかもみんなが通った踏み跡を辿るようにして何とかルートに取り付くことができ、そこにしがみついてよじ登ったという感じでしょうか。


通知書を眺めながら思い起こすと、ワタクシの新司法試験受験遍歴はこんな感じにまとめられるのかな、と思いました。

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コメント

僕も三桁半ば(500番台)でした。
去年は民事が壊滅的でしたが、今年は民事が一番良かったのと、大崩れした科目がなかったことが幸いしました。
それにしても、公法はすごいですね。
僕は、予想通り憲法が死んだ模様です。

>Q様

コメントありがとうございます。

500番台だとまさに私と同じです。

大崩れしない、というのは合格のために必要なことですね。あと、民事系がよかったというのはかなりプラスに作用したでしょうね。

私の公法系は、幸運に恵まれた結果に他ならず、いうなればまぐれ当たりというところです。実際のところ。

合格おめでとうございます。
たびたび拝見させていただいておりました。
私も今年受験したのですが不合格になってしまいました。
2振目になります。
1振目が、公法民事がGに近かったので、修正して望んだつもりでしたが、逆に刑事選択(労働)がひどい目も当てられない点数で成績通知が送られて着ました。
このまま受験を継続するか非常に迷っています。
方向性の修正の仕方を具体的に示していただけるとありがたいです。
よろしくお願い致します。

>ゴンチ様

コメントありがとうございます。

この度は残念な結果になってしまいましたね。前年と別の科目が点数悪くなってしまったということで、本当にわけがわからないことになっていると思います。

方向性を修正するために私が一番いいと思うのは、他の人に自分の答案を読んでもらうことです。できれば、今年の試験を受験した友人(合否問わず)がいいです。再現答案に対して悪いところを含めて忌憚なく意見を言ってもらうことで、自分だけで考えていると見えない欠点が浮かび上がってくることもあります。友人以外だと、例えばローの先生にお願いして読んでもらうのもいいと思います。

それから、今年合格した人の答案を見せてもらうというのもいいと思います。あるいは、答案にどんなことを書いたかということを聞かせてもらうだけでもいいと思います。何が必要で何が不必要なのか、ということを探ることができると思いますので。

上記の二つは、私が昨年ツーストライクに追い込まれてから、友人とゼミ形式で行ったことです。

あと、主観的な手応えと客観的な評価との間に食い違いはないでしょうか。もし大体一致しているのであれば、ある程度合格答案との距離が掴めているということになり、よいことだと思います。逆に(これは一年目の私ですが)、食い違いがある場合は何故なのかを、他の人と議論して考えるのがいいと思います。私は一年目の刑事系の答案を実務家教員にお願いして読んでいただき、「この答案何か変だよ」と言ってもらってはじめて自分の答案のおかしさを認識できました。

以上、参考になるかわかりませんが、ご笑覧ください。

次が三回目の受験ということですごくプレッシャーかかると思いますが、なりふり構わず周りの人の助力を得ながらやっていくのがいいと思います。最後にいい結果が出せますよう祈念いたします。

丁寧なコメントありがとうございます。

非常に非常に参考になりました。

周りの人の助力を得ながらがんばりたいと思います。

「なにふりかまわず」の気持ちが自分にはまだまだ足りないのだと思います。

今年も、働きながらの受験になりますが悔いのないように「なにふりかまわず」やって生きたいと考えています。

ありがとうございました。

>ゴンチ様

働きながらの受験、頭が下がります。

周りの人の助力を得るというのはある意味気恥ずかしさがあるかもしれません(私は少なからずそうでした。下手な答案さらすのは恥ずかしいな、とか)。でも、合格したらそんなのはどうでもよくなってしまいます。

特に、働いておられると勉強が「単独行」になりがちですが、時間を上手く使って「チームプレイ」ができるように周りの人を是非巻き込んでいくといいと思います。

何やら偉そうなこと書きましたが、3振り目で受かるやつもいるということで、一つの参考例として見ていただければと思います。次回にいい結果が出せますよう。

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