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2011年2月 5日

任侠,これ弁護士の使命なり

札幌駅の北口から少し行ったところにあるミニシアターの「蠍座」に,「弁護士布施辰治」というドキュメンタリー映画を観に行きました。

布施辰治は戦前から終戦直後に活躍した弁護士で,戦前の日本共産党3・15大検挙の弁護活動に関連して大審院に弁護士資格を剥奪されたりしながらも終生民衆のために働いた方です。

昔,岩波新書で布施氏のことを書いた「ある弁護士の生涯」というのを読んだことがあり,すごいなぁと思っていたのですが,この度映画になったということで,改めて氏の生き様を知る機会ができました。

戦前の状況と現在を対比すると,いかに思想の自由や表現の自由が確保された現在の日本が恵まれているか,痛感せざるをえません。また,戦前は弁護士は裁判官や検察官と比べると一段低い地位にあり,また弁護士資格の剥奪は裁判所の権限であり,弁護士の活動に裁判所が懲戒権を行使することが出来たことを思うと,今の弁護士自治,ならびに裁判官・検察官・弁護士の法曹三者を一体的に養成する統一修習の重要性が実感されます。

タイトルに掲げた「任侠,これ弁護士の使命なり」とは布施氏の言葉でして,要は弁護士は弱きを助け強きをくじくのが使命だということです。

「蠍座」での上映は7日までなので,関心ある方はお早めに。

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コメント

ご無沙汰しております。試験で7日までです。留年の危機のため悪戦苦闘中です。合格できれば民衆のために働きたい。しかし、民衆とは何ぞということも欲望社会、資本主義社会で思うこともあり。

>晴雨様

試験はもう終わられたでしょうか。お疲れ様です。

布施氏の「生きべくんば民衆とともに 死すべくんば民衆のために」という言葉における「民衆」は,「社会的弱者」と言い替えられるのかもしれません。その意味での「民衆」は確実に存在するでしょうし,そのために働く甲斐もあろうかと思います。

また時間をみつけて是非一献。

社会的弱者になった時点でこの世界の矛盾を認識できるのかもしれません。クレムリンの壁に名前が飾られるほどになれないでしょうが、こんな弁護士がいたと人の記憶に残れるほどにはなりたいものです。
試験終わりました。ほぼ、いつでも飲めます。
先日(昨年)、北区の某居酒屋で大変おいしい牡蠣をたべました。
一献お願いいたします。

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