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2005年8月29日

鳥取県湯梨浜町のウラン残土問題(7)

核燃料サイクル開発機構は、本日、ようやく、ウラン残土の撤去作業に着手しました。

(ニュース記事へのリンクはリンク切れになったために削除)

本当に、ようやく、といった感じですが、今回搬出されるのは残土の一部に過ぎず、まだ問題が
全て解決したわけではありません。

(追記)作業中にウラン袋の落下事故があり、作業中止になった、とのことです。

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コメント

師匠!そもそも残土って危ないもんなんですか?

残土はウラン採掘に伴って発生したウランの入った土なので、
放射線を発しているのと、ウランの崩壊過程でできる娘元素で
あるラドンは気体になるので周囲に拡散するということで、
危ないということになると思います。大体年間数から数十
ミリシーベルトの被曝になる程度の放射線は測定できる。
ガイガーカウンターがガリガリいうぜ。

そのへん,私も科学的知識が不十分(高校の物理程度)でございますが,科学的裏づけあるんでしょうか?

いや,なんでこういうことを申しますかといいますと,遺伝子組み換え食品にしろ,劣化ウラン弾にしろ,どうもこのヒダリ系の方が槍玉にあげるものは「なんや,別になんもないやんけ」ということが多々あるもので。

ウランが直接入って放射線が健康に被害をもたらす程度に常に出ていて,健康に被害をもたらす程度に地域住民が常に接するのであれば確かに問題なのかもしれないですね。

ここで科学論争をするつもりはないので、遺伝子組み換え食品とか
劣化ウラン弾の問題についてはあれこれ書きませんが、とりあえず
数字的には、年間1ミリシーベルトという一般人の許容被曝線量を
上回る放射線がでています。

ただ、放射線被曝に閾値が存在しているか否かという点は、
ICRPなんかでも論争あるところのようですから、「健康に被害
をもたらす程度」という認定は、実は難しい(閾値が存在しな
ければ、どんな微量の放射線被曝でも何らかの害はあるという
帰結になる)。
1ミリシーベルトという値は法令上の数値にすぎない、という点は
留保します。

あと、レントゲンとか、自然放射線とは違って、必要あって
やむなく放射線を浴びる、あるいは生活上不可避的に放射線を
浴びる、という話ではなく、この問題は、人為によって、何らの
利益もないのに住民が放射線を浴びる、という話であって、いわば
「謂われのない被曝」を住民が甘受する必要性はない、という
話になりはしないでしょうか。

あまりここで議論したくないですが。。(w

結局住民がいやがっているからやめてやれよ,ということでしょうか。だったら,多少我慢して欲しいんですけど。

私ならPlease come to my back yard!です。そのかわりお金頂戴ね。

まあ、いろんな考えがあるのはいいことです。しかし、本件は、
珍しく最高裁まで債務名義くれたような撤去義務なんで、撤去
しないわけにはいかないのよ核燃料サイクル開発機構としては。

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