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2009年11月20日

決闘罪

大阪府警、「決闘」容疑で堺市内の中学生グループを書類送検」(ヤフーニュースより)

決闘罪は刑法の特別法で、いわゆる決闘行為を処罰するものですが、最近はガキどもの集団けんかに適用されるのがもっぱらのようです。記事中に、大阪府下で決闘容疑で摘発されたのは11年ぶりとありますが、11年前の事例も高校生だかのけんか(しかも、舞台はワタクシの関西時代の出身大学の最寄り駅付近)。


明治二十二年法律第三十四号(決闘罪ニ関スル件)
(明治二十二年十二月三十日法律第三十四号)

第一条  決闘ヲ挑ミタル者又ハ其挑ニ応シタル者ハ六月以上二年以下ノ重禁錮ニ処シ十円以上百円以下ノ罰金ヲ附加ス

第二条  決闘ヲ行ヒタル者ハ二年以上五年以下ノ重禁錮ニ処シ二十円以上二百円以下ノ罰金ヲ附加ス

第三条  決闘ニ依テ人ヲ殺傷シタル者ハ刑法 ノ各本条 ニ照シテ処断ス

第四条  決闘ノ立会ヲ為シ又ハ立会ヲ為スコトヲ約シタル者ハ証人介添人等何等ノ名義ヲ以テスルニ拘ラス一月以上一年以下ノ重禁錮ニ処シ五円以上五十円以下ノ罰金ヲ附加ス
○2 情ヲ知テ決闘ノ場所ヲ貸与シ又ハ供用セシメタル者ハ罰前項ニ同シ

第五条  決闘ノ挑ニ応セサルノ故ヲ以テ人ヲ誹毀シタル者ハ刑法 ニ照シ誹毀ノ罪ヲ以テ論ス

第六条  前数条ニ記載シタル犯罪刑法 ニ照シ其重キモノハ重キニ従テ処断ス

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コメント

罰金等臨時措置法を知らないと、「罰金やすっ!」て思ってしまいますね。

ていうかそれ以前に刑法施行法(明治41年法29)19条っていうのがあったんですね。

>くるさん

コメントありがとうございました。

決闘罪の罰金は附加刑としての罰金なんですね。全然気がつかなかった。

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